印刷品質基準
Print Quality Standards
本ページでは、当社の印刷物に関する品質基準・許容範囲・不良品の判断基準について明示しております。ご注文前に必ずご一読いただきますようお願いいたします。
1. 当社の印刷について
1-1. B2輪転機による印刷
当社はB2輪転機(ロール紙を連続供給する印刷機)による印刷を行っております。一般的なインターネット印刷会社で使用される平台印刷機(枚葉印刷機)とは、印刷の仕組みが異なります。
輪転機印刷は、大量印刷を高速・低コストで実現できることが最大の特長であり、折込チラシ・ポスティングチラシのような部数の多い印刷物に適しています。一方で、平台印刷では発生しない、輪転機特有の現象がございます。お客様にはこの特性をご理解いただいた上でご注文くださいますようお願いいたします。
2. 輪転機印刷特有の現象について(重要)
2-1. 用紙の歪み(ヒジワ)
輪転機印刷では、印刷後に用紙を急速乾燥させる工程があります。この際、インクの水分が蒸発する過程で用紙がわずかに収縮し、波打ったような歪み(ヒジワ)が発生することがあります。
特に以下の条件で発生しやすくなります:
- 薄手の用紙(更紙・薄口コート紙等)を使用した場合
- べた塗り・全面色など、インク使用量が多い印刷物
- 気温・湿度が低い時期の印刷
ヒジワは輪転機印刷において避けることのできない技術的特性であり、不良品としての対応はいたしかねます。ヒジワを避けたい場合は、用紙のグレードアップや平台印刷でのお見積りも可能ですので、お気軽にご相談ください。
2-2. 部数のカウントについて
輪転機印刷では、ロール紙を連続して印刷するため、平台印刷のように1枚単位での厳密なカウントが構造上できません。納品時に部数不足を発生させないため、当社ではご注文部数より1〜2%多めに印刷しております。
このため、納品される実際の枚数はご注文部数より若干多くなる場合があります(例:10,000部のご注文に対して、納品枚数は10,100〜10,200部程度になることがあります)。多めの印刷分について追加料金は発生いたしません。
2-3. 梱包形態について(重要)
当社では用途に応じて以下の梱包形態をご用意しております。納品時の印刷物の状態は、選択された梱包形態によって大きく異なります。
| 配布包装 (標準) |
上下当て紙・バンド結束・パレット納品 新聞折込・ポスティング業者への直送に最適化された業界標準の梱包形態。コストを抑えられます。 |
|---|---|
| クラフト包装・ケース梱包 (別料金) |
少部数ごとにクラフト紙で包装、または段ボール箱に梱包。お客様自身が手渡し配布される場合や、保管を前提とする場合に適しています。 |
標準の配布包装(バンド結束・パレット納品)では、その構造上、以下の現象が発生する場合があります:
- バンド部分の用紙が圧力により曲がる・一部破れる
- 運搬時に作業者がバンドを掴んで持ち上げることで、バンドが食い込み傷をつける
- (バンドを緩めすぎると荷崩れによって全体が破れる危険があるため、適度な締め付けが必要となります)
印刷物を綺麗な状態で保管・お渡しになりたい場合は、必ずクラフト包装またはケース梱包をお選びください(別料金)。配布包装をご選択の場合、上記の梱包に起因する傷・歪みについては、不良品としての対応はいたしかねます。
なお、パレット納品(10tトラック)が可能なお届け先は、新聞販売所・ポスティング会社・大型倉庫などに限られます。一般のオフィスや店舗等への納品は、ケース梱包をお選びください。
3. 印刷物全般に関する品質基準
輪転機・平台問わず、印刷物には技術的に避けられない特性があります。以下の事項は不良品として対応しかねますので、あらかじめご了承ください。
3-1. 色の再現について
印刷物の色再現には、以下のような制約があります:
- モニタ画面と印刷物では、表示の仕組み(RGB対CMYK)が異なるため、完全な色の一致はできません
- 用紙の種類(コート紙・上質紙・更紙等)によって発色が大きく変わります
- 同一データでも、印刷ロット(日時・気温・インクのロット差等)によりわずかな色の違いが生じます
- 当社では事前の色校正(本機校正)を標準サービスには含めておりません。色校正をご希望の場合は別途お見積りいたします
当社標準の濃度基準内における色の差異は、不良品として対応いたしかねます。厳密な色再現が必要な場合は、事前に色校正をご依頼ください。
3-2. 断裁について
断裁の許容範囲は±2mmです。仕上がりサイズに対してこの範囲内のズレは、印刷業界における標準的な許容範囲となります。
このため、印刷データを作成される際には、仕上がり線ぎりぎりに重要な文字や図柄を配置せず、3mm以上の塗り足しおよび仕上がり線から3mm以上内側に重要要素を配置することを強く推奨いたします。
3-3. 表裏の見当ずれ・版ズレ
両面印刷の場合、表面と裏面の印刷位置にずれが生じることがあります。また、印刷時の機械的特性により、各色版の重なり位置にもわずかなずれ(版ズレ)が発生する場合があります。
これらは輪転機印刷において一定の範囲で必ず発生する現象であり、不良品としての対応はいたしかねます。表裏で位置を厳密に合わせる必要があるデザインや、極細の重ね合わせを必要とするデザインはお避けください。
3-4. 軽微なキズ・スレ・汚れ
印刷・断裁・搬送・梱包の各工程で、ごく軽微なキズ・スレ・インクの飛び・汚れが生じる場合があります。配布物として実用に支障のない範囲のものは、不良品としての対応はいたしかねます。
4. 不良品として対応する事例・対応しない事例
- 輪転機特有のヒジワ(用紙の波打ち)
- ご注文部数より1〜2%多い納品
- 当社標準濃度基準内の色の差異
- モニタ表示・色見本・他社印刷物との色の違い
- ±2mm以内の断裁ズレ
- 表裏見当ずれ・版ズレ(技術的許容範囲内のもの)
- 配布包装に起因するキズ・歪み・バンド跡・部分的な破れ
- 配布物として実用上支障のない軽微なキズ・スレ・汚れ
- お客様の入稿データに起因する不備(誤字脱字・解像度不足・色指定の誤り・塗り足し不足・フォント埋め込み忘れ等)
- 明らかな印刷ヌケ(インク切れによる文字や図柄の大幅な欠落)
- 当社標準濃度基準を明らかに逸脱した色違い
- ±2mmを大きく超える断裁ズレ
- 用紙の種類間違い・サイズ間違い
- 納品枚数の大幅な不足(ご注文部数を下回る場合)
- 当社のデータ取り扱いに起因する不良(入稿データの差し替え忘れ等)
不良品として対応する場合は、当社負担にて再製作・再配布いたします。返品は不要です。
5. ご連絡・確認の方法
納品物に疑義がある場合は、納品から1週間以内に当社までご連絡ください。確認のため、不良箇所の写真・現品の状態などをお伺いする場合がございます。
1週間を経過した後のご連絡については、対応いたしかねる場合がございますので、納品後はお早めにご確認ください。
6. お問い合わせ先
| 電話 | 070-9379-8923(平日 9:00〜18:00) |
|---|---|
| メール | info@hiroshima-orikomi.com |