お盆に減るチラシと、減らないチラシ
広島市中区で1か月、毎日数えてみました

折込チラシの話をしていると、「お盆はチラシが減るんでしょう」とよく聞かれます。感覚としては私もそう思っていました。ただ、どのくらい減るのか、どの業種が減るのかを数字で言えたことは一度もありませんでした。

そこで今年の夏、広島市中区のあるお宅に届く新聞折込を、毎日1枚ずつ数えて業種を記録してみました。8月まるごと1か月分の実測です。せっかく数えたので、お盆の話だけでなく、ふだんの1か月がどんな形をしているのかも表にしてみました。

8月の折込は、1日平均7.7枚でした

8月31日間の合計は231枚。12日は休刊日で配布がありませんでしたので、実際に届いた30日で割ると1日あたり7.7枚になります。まずは日別の枚数をそのまま並べます。

月火水木金土日
—————1日
10
2日
14
3日
4
4日
10
5日
9
6日
8
7日
15
8日
7
9日
2
10日
7
11日
11
12日
休刊
13日
5
14日
4
15日
12
16日
4
17日
8
18日
9
19日
5
20日
15
21日
12
22日
4
23日
3
24日
5
25日
7
26日
12
27日
13
28日
4
29日
6
30日
4
31日
2
——————

2026年8月・広島市中区の1か所に届いた折込チラシの枚数。色の付いた日は10枚を超えた日です。

こうして並べると、「毎日7〜8枚が均等に届く」わけではないことがよく分かります。30日のうち10枚を超えた日が10日、逆に5枚以下だった日が12日。もっとも多かったのは4枚の日で6回ありました。平均の7.7枚ちょうどに近い日のほうが、むしろ少数派です。

厚い日と薄い日が交互に来る。この波が何でできているのかを、次に曜日と週で見ていきます。

曜日でこれだけ差がありました

曜日日数1日平均最少最多
月55.2枚2枚8枚
火49.2枚7枚11枚
水38.7枚5枚12枚
木410.2枚5枚15枚
金48.8枚4枚15枚
土57.8枚4枚12枚
日55.4枚2枚14枚

12日は水曜の集計から除いています。

はっきりしているのは月曜と日曜が薄いことです。他の曜日の6割ほどしかありません。7月下旬から9月上旬まで通して数えたぶんでも同じ並びになりましたので、これは偶然ではないと考えています。

一方で、火曜から土曜のあいだの順番については、正直あまり意味がないと思っています。木曜は5枚の日も15枚の日もありました。数えた日数が各曜日4〜5日ですので、この程度の差は月が変われば簡単に入れ替わります。「月曜と日曜は薄い、それ以外は8〜10枚前後」くらいの捉え方がちょうどよさそうです。

週ごとの推移

期間1日平均スーパー買取り小売通販その他
8/3〜8/97.9枚1491047
8/10〜8/16
(お盆)
6.1枚155336
8/17〜8/238.0枚10106813
8/24〜8/307.3枚136966

各週7日間の枚数。8/1〜2と8/31は週の途中のため外しています。

お盆の週が一番薄いのは、たしかにその通りでした。ただ中身を見ると、週まるごとが均等に減っているわけではありません。落ち込みは8月12日から14日の3日間に集中していて、この3日間の合計はわずか9枚でした。ふだんの1日分にも届きません。

ところが8月15日の土曜は12枚と、平常よりむしろ多いくらいまで戻っています。「お盆はずっと薄い」ではなく、週の真ん中に深い谷がひとつある、というのが実際の形でした。

1か月に入っていたチラシの業種

231枚を業種で分けるとこうなりました。

業種枚数割合入っていた日数
食品スーパー5724.7%25日
買取り(貴金属など)3515.2%18日
その他3314.3%21日
小売(衣料・ホームセンター等)2812.1%14日
通販2410.4%15日
家電156.5%9日
不動産・リフォーム125.2%8日
葬儀・墓114.8%11日
飲食店93.9%7日
広島市・公共62.6%6日
スポーツクラブ10.4%1日
合計231100%30日

「入っていた日数」は、その業種のチラシが1枚以上あった日の数です。

食品スーパーが全体の4分の1を占め、しかも30日のうち25日は必ず入っています。折込の骨格をつくっているのはスーパーだと言ってよさそうです。次が買取りで15%。この2つで4割になります。

目を引いたのは、学習塾と士業(弁護士・司法書士など)のチラシが8月は1枚もなかったことです。夏休みで募集の時期が外れていたのだと思いますが、業種によって年間の山と谷がはっきりあることが見えました。

お盆で、業種の明暗が分かれました

ここからが今回いちばん面白かったところです。お盆期間(8月11日〜16日の6日間)と、それ以外の25日で、1日あたりの枚数を比べます。

業種お盆
(1日あたり)
それ以外
(1日あたり)
動き
食品スーパー2.0枚1.8枚変わらず
不動産・リフォーム0.8枚0.3枚約3倍
その他0.8枚1.1枚やや減
買取り0.5枚1.3枚4割まで減
小売0.5枚1.0枚半減
通販0.5枚0.8枚やや減
家電0.3枚0.5枚やや減
葬儀・墓0.2枚0.4枚半減
飲食店0枚0.4枚ゼロ
全体6.0枚7.8枚約8割

お盆期間は8/11〜8/16の6日間で計算しています。

全体では2割減にとどまるのに、業種ごとに見るとまったく違う動きをしています。

食品スーパーだけが、いっさい引いていません。お盆で人が帰省していようと、その日に食べるものは要ります。親戚が集まればむしろ買う量は増えます。生活に直結する商売は日程を選ばない、ということなのだと感じています。

反対に、飲食店はお盆の6日間で1枚も入りませんでした。書き入れ時に集客チラシを打つ必要がない、あるいは店を閉めている、そのどちらかでしょう。買取りと小売も半分以下に引いています。

逆に、お盆に増えたのは不動産でした

減る業種ばかりのなかで、ひとつだけはっきり増えていたのが不動産・リフォームでした。8月に入った12枚のうち5枚がお盆の6日間に集中しています。

とくに8月15日の土曜は、その日に入った12枚のうち4枚が不動産でした。オープンハウスや住宅展示場の案内です。実家に家族が集まり、住まいの話が出やすいタイミングを狙って撃っているように見えます。1日だけの出来事ですので言い切るのは控えますが、この日にこれだけ重なったのは偶然ではない気がしています。

そして盆明けに、買取りが戻ってきました

もうひとつ、日付順に並べて気づいたことがあります。貴金属などの買取りチラシの動きです。

期間買取りチラシ
8/1〜8/1015枚
8/11〜8/16(お盆)3枚
8/17〜8/23(盆明け)10枚
8/24〜8/317枚

盆明けの内訳は、17日(月)に3枚、20日(木)に4枚です。

お盆のあいだはきれいに引いて、家族が帰ったあとの月曜から戻ってきています。帰省して実家に集まれば、仏壇やタンスを開ける機会があり、古い指輪やネックレスが出てくることもあります。その話題がまだ新しいうちにポストに入れる。引き際と戻り方があまりに揃っているので、意識して日程を組まれているのではないかと感じました。

チラシは「たくさん配れば当たる」ものだと思われがちですが、実際にはこうして、届く相手の生活の流れを読んで日を選んでいる会社があります。1か月数えてみて、そこが一番勉強になりました。

まとめ

同じ商材でも、狙う週を1週ずらすだけで、競合の少ない日に入れられることがあります。「この時期に入れたいのだけれど、どうでしょうか」といったご相談も遠慮なくお寄せください。印刷から折込の手配まで、まとめてお引き受けしています。

この数字について 2026年7月21日から9月4日まで、広島市中区の1か所に届いた新聞折込を毎日数えたものです。うち8月の31日分を集計しています。業種の分類は当方の判断によるもので、複数の商材が載ったチラシは主だったほうに寄せています。販売店やエリアが違えば枚数も業種構成も変わりますので、あくまで一例としてご覧ください。他のエリアや他の月でも続けて数えていくつもりです。

ご相談・お見積りは無料です。お気軽にどうぞ。

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