新聞折込とポスティング、「時間軸」で選ぶという考え方
以前の記事では、新聞折込とポスティングを世代(読者層)という切り口で使い分ける話をしました。今回はもう一つ、現場で意外と見落とされがちな指標についてお話しします。それが「時間軸」です。
「折込にしようかポスティングにしようか」と迷われる方は、料金や反応率で比べることが多いと思います。ですが、実は「いつ届くか」「いつまでに届けてほしいか」という時間の感覚で考えると、答えがすっと出ることが少なくありません。
新聞折込は「届く日が読める」
新聞折込の最大の強みは、配布のスケジュールが非常に正確で予測しやすいことです。これは、各エリアの新聞販売店という配布網がすでに完成されているからです。
たとえば月曜日に折込会社(センター)へ納品されたチラシは、すぐに各新聞販売店へ発送され、水曜日には新聞と一緒に各家庭のポストへ届く、といった流れになります。「何曜日に確実に届く」というスケジュールが事前に読めるのは、折込ならではの安心感です。
ポスティングは「猶予」が品質を左右する
一方でポスティングは、配布の仕組みそのものが折込とは大きく異なります。ポスティング会社に納品されたチラシは、多くの場合いったん配布スタッフ(アルバイトの方が中心)のご自宅へ届けられ、そのスタッフが一定の期間をかけて少しずつ配って回る、という流れになります。
つまり、配布のペースが各スタッフの稼働状況に左右されやすいのです。体調不良などで予定どおりに配布が進まないこともあり、短納期で無理に依頼すると、最悪の場合は配り切れずにチラシが廃棄されてしまうケースもあると聞きます。
だからこそ、ポスティングを依頼するときは最低でも2週間、できれば1ヶ月ほどの猶予をもって発注するのがおすすめです。時間に余裕を持たせることで、配布の精度が上がり、結果としてチラシ本来の効果を最大限に引き出すことができます。
「商材」で考えると使い分けが見えてくる
この時間軸の違いを踏まえると、扱う商材によって向き・不向きが見えてきます。ざっくり整理すると、次のような考え方になります。
- 折込が向く商材:スーパーの特売チラシ、週末セール、期間限定イベントなど、「この日に届けたい」というタイミングが命のもの。
- ポスティングが向く商材:学習塾の塾生募集、リフォームや不動産など、一定の期間をかけてじっくり集客するもの。多少配布日が前後しても効果が落ちにくい商材。
たとえばスーパーの「今週末のタイムセール」を、配布に2週間かかるかもしれないポスティングで撒いてしまうと、肝心のセール当日に間に合わない可能性があります。逆に、塾の春期講習の募集のように「数週間かけて知ってもらえればOK」という商材なら、ポスティングでじっくり届けるほうが理にかなっています。
「どちらか」ではなく「どちらも」試す価値
ここまで使い分けの話をしてきましたが、最後にひとつ。折込とポスティングはどちらか一方に絞らなければいけないものではありません。
媒体ごとに届く相手は少しずつ違います。新聞を取っていない世帯にはポスティングのほうが届きますし、逆もまた然りです。いろいろな媒体を試すことで、普段はリーチできない層にアプローチできるのは、紙のチラシ広告ならではの大きなメリットです。
折込・ポスティングにこだわらず、商材やタイミングに合わせて複数の媒体を積極的に使い分けてみること。これが、広告宣伝の効果を底上げする一番の近道だと感じています。
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